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2014年07月31日
【開催報告】貴重書展示『谷崎潤一郎 耽美の世界~肉筆・稀覯本を中心に~』 公開講座『谷崎文学の展開』

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大学創立50周年を記念し、7月8日~22日にかけて、貴重書展示『谷崎潤一郎 耽美の世界~肉筆・稀覯本を中心に~』を奈良・東生駒キャンパス図書館で開催しました。また、大学初の「図書館×博物館」のコラボレーション企画として、附属博物館で『谷崎文学の挿絵』を同時開催し、鏑木清方、小出楢重、棟方志功らが手がけた挿絵本を展示し、文豪の作品世界に迫りました。

今回の出品物は、そのほとんどが帝塚山短期大学時代から数えても17年ぶりのお披露目であり、帝塚山大学としては、50年の歴史において初めての一般公開となります。

日本文化学科の中島一裕教授の力添えもあり、今回出陳したのは約50点に及ぶ充実の谷崎コレクション。初版本だけでなく、発禁本、限定本などの稀覯本や、さらに初出となる書簡・肉筆原稿など、ほかでは見られない貴重な資料をそろえました。なかでも、太平洋戦争中に谷崎が自家出版した『細雪』の、いわば引換券のようなハガキは非常にめずらしく、NHKの全国ニュースをはじめとする各種媒体でも大きく取り上げられました。

メディアでの反響を受けてか、来場者は近畿からのみにとどまらず、東京や中国・四国地方など遠方からも多くの方々にお越しいただきました。また、再来年に没後50年を迎える谷崎は専門家の注目度も高く、研究目的の方々にも多数ご来場いただきました。

展示会場では、来場者が「変体仮名」で書かれた書簡を熱心に読み込んだり、メモを取ったりする姿が見られたほか、貴重本の色目も鮮やかな表紙を見て「装丁が凝っている」「うるし塗りの本は初めて見た」などの感想が聞かれました。中には、何度も来場されるリピーターもおられるなど、非常に満足度の高い展示となったようです。結果、図書館、附属博物館の両展示に、併せて400人近くの方々が来られ、この時期としては異例の来場者数を記録しました。

7月16日には、中島一裕教授を講師とした公開講座『谷崎文学の展開』を図書館2階のシーキューブにて開催しました。復刊本や複製原稿を実際に手に取りながら聴講し、貴重書展示の特別解説も受けられるという贅沢なスタイルの公開講座です。テンポ良い語り口の中島教授の話に、会場からは頻繁に笑いが漏れ、終始アットホームな雰囲気で講演は進みました。

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メインの講座が終了した後、50人の参加者を2班に分け、交替で展示説明を受けました。参加者からは「講師の話がわかりやすい」「現物を見ることができて感動した」などの好意的な意見が寄せられましたほか、「もう少し大々的な公開講座にしてもよかったのでは」といったうれしい感想もいただきました。

本学には、短期大学時代から蒐集していた数々の貴重資料が各所に眠っています。 図書館としては、学生、教職員のみならず、地域に愛される大学の「生涯学習機関」として、今後もさまざまな企画を実施していく所存です。今年の虹色祭では、「貴重書展示+公開講座」の第二弾として、「源氏物語」をテーマにした同様の企画を実施する予定です。

展示の説明をする中島教授

展示の説明をする中島教授

展示に熱心に見入る来場者

展示に熱心に見入る来場者