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2013年08月24日
教育職員対象「メンタルヘルスセミナー」に協力しました

教育職員を対象とした「メンタルヘルスセミナー」(奈良県教育委員会事務局および公立学校共済組合奈良支部主催)に帝塚山大学大学院心理科学研究科および大学院連合メンタルヘルスセンターが協力しました。

平成25年7月12日(金)には、公立学校共済組合奈良宿泊所春日野荘において、「『メンタルヘルス研修』」-ロールプレイを通しての相談対応の実践-」をテーマに午前と午後の2回にわたり実施されました。講師は森下高治本学大学院心理科学研究科長教授・大学院連合メンタルヘルスセンター代表理事、助手は同センター特別研究員(本学修了生)西村由美子氏、修了生で研修生の松尾哲朗氏、本学院生でした。

本講座は奈良県下公立学校の総括安全衛生管理者(学校長)と県教育委員会事務局安全衛生推進者を対象に開催されたものです。厚労省調査によれば仕事や職業生活において「強い不安」「悩み」「ストレス」があると答えた人の割合が58%に達しており、職場でのソーシャルサポートの体制づくりが重要です。このソーシャルサポートの前面に立つのが「上司」「同僚」「家族」ですが、特に「上司」の位置づけは大きく、「部下のメンタル不調への気づき」「声かけ」「相談」等に適切に対応する必要があります。そのために、現場での相談対応が出来るにはロールプレイによる実践が一番良い方法で、講師陣がモデルを示したうえ3~4名のグループに分かれ、交代で部下、上司、タイムキーパーの役割を努めて繰り返し実践し、相談対応の習得に努めました。
 
 
平成25年7月29日(月)には、同会場において、現場の第一線の教育職員を対象に「認知症セミナー-認知症疾患の理解と心理的支援-」をテーマに開催されました。講師は本学大学院心理科学研究科奥村由美子教授、助手に本学院生が参
加しました。

平成24年度における認知症高齢者は462万人と推計されていまする。講師は認知症について誰もが正しく理解し、当事者と家族が暮らしやすい環境を整えていく必要があることを強調。その上でセミナーでは認知症疾患の概要及びその治療の現状についてわかりやすく説明、さらに特に薬物によらない各種の療法について体験的に解説されました。今や認知症疾患者は家族をはじめ身近な存在で、今回のセミナーを通じてわたくしたちひとり一人が正しく対応する術を学ぶ良い機会となりました。

平成25年8月2日(金曜日)には同会場で、6日(火曜日)には橿原市万葉ホールで、現場の第一線の教育職員を対象に行われました。
第Ⅰセッションは、森下教授と西村氏、MHセンター特別研究員 井上裕美氏を講師に迎え、「『ストレスの実態と自己分析』自分を通してストレス問題を探る‘自己再発見への旅’」をテーマに行いました。

第Ⅱセッションは、「リラクセーションタイム」身体を通してこころをほぐす‘秘策術’ ボデイワーク、太極拳『ふぁんそん』など(8月2日・実技指導:研究生 柳澤希緒子氏 助手に本学院生が参加)、「職場のここちよい人間関係づくり―チームビルデイングの実践方法」(8月6日・講師:帝塚山大学大学院心理科学研究科准教授 宮川治樹氏 助手に本学院生が参加)。

第Ⅲセッションは 「『ストレス・コーピングの実際』」ストレスの上手なつきあい方‘戦略面の検討’」を行いました。(講師:MHセンター特別研究員(本学修了生)野田智美氏 他本学研修生が参加)


今回のメンタルヘルスセンター・本学大学院心理科学研究科の試みは、学校現場の教育職員のメンタルヘルス不調者が多いなか、次代を担う児童、生徒に直接かかわる先生方に対して未然予防とラインケアの両面にメスを入れた研修で意義あるセミナーとなりました。