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2012年12月25日
経済学部開設25周年特別企画 寺島実郎特別客員教授に聞く! 【政治編】

11月22日、寺島実郎特別客員教授による特別公開講座「世界の構造転換と日本 ―今、視界を広げるべき時」を大阪・梅田の毎日新聞オーバルホールで開催しました。特別講座が始まる前に、経済学部学生が寺島実郎特別客員教授に「今、気になること」についてインタビューしました。

インタビュア:高橋英明さん(経済学部3年/右上)、山本綾香さん(経済学部2/右中央)、屋良 優美さん(経済学部2/右下)

高橋 英明さん
(経済学部 経済学科 3年)
山本 綾香さん
(経済学部 経済学科 2年)
屋良 優美さん
(経済学部 経済学科 2年)

寺島実郎特別客員教授対談の様子.JPG

成人になり、今回初めて選挙に参加します。政党が今12、3あり、数が多くてどの政党を選ぶべきか混乱しているのですが、どういった基準で政党を選べばよいのでしょうか?

政党の数は多く見えますが、実は、極端な話、共産党とか社民党を除けばあとの政党についてはそれほど主張に大差はありません。だからこそ有権者は迷うのかもしれません。

学生2.JPGのサムネール画像

冷戦時代といわれた戦後半世紀は、世界で資本主義と社会主義の戦いがありました。それに呼応した代理戦争のような形で、保守と革新、保守とリベラルといってもいいのですが、自民党を中心にした、資本主義が正しい経済社会のあり方だと思っているグループと、社会主義を掲げる社会党という政党がありました。公明党でさえ、昔は佛教社会主義といっていたぐらいで、社会主義が一つの選択肢だった時代がありました。

 

学生.JPG

ところが今から20年程前に、社会主義のご本尊ともいわれたソ連が崩壊してロシアになり、冷戦が終焉し、かつてのイデオロギーや思想等の対立軸があった時代から、全く対立軸が消えた時代になってしまい、各政党の主張が均一化しました。

例えば、3年前民主党が政権を獲ったとき、民主党のマニュフェストや政策行動はそれなりに当時の自民党とコントラストがありました。ところがこの3年間で、民主党の主張自体も政権についているうちに保守化して、いつ自民党に移ってもおかしくないくらい保守の軸にいるのでますます独自性は見えなくなっています。

そのことを前提にして、今政治をどう考えていくかということについては、後の講演で詳しく話しますが、私は今後どうやって政治家を少なくするかが真の民主主義にとって大切だと思っているので、経済学を学んでいる学生には、そのことを考えてほしいと思います。

 

 

政治家の人数を減らすということでしょうか。 学生3.JPG 

そうです。政治は、人の運命を決める仕事です。日本は、アメリカの人口比の3倍の国会議員がいます。そのことを考えれば、国会議員の数は3分の1にしてもいいくらいです。地方議員の数は、市町村合併でこの20年で2万人くらい減りましたが、国会議員だけはほとんど減っていません。しかも国会議員は、政党助成金も含め年間一人2億円くらいかかります。解散の直前に、議員定数の削減が話題になりましたが、これはとても大切なことです。国民の税金を上げるなら、国会議員も自分の身を削りなさいといわざるを得ません。

アメリカでは、市会議員や地方議員は、日本で言うPTAの役員のようなもので、ボランティアのようにみんなや社会の為に貢献しようという仕事です。ところが、日本は、政治で飯が食えるようになり、何千万円ももらえる、いわば「美味しい仕事」になってしまっています。地方議会議員だって日本は、1千万円くらいの給与をもらっています。次から次へと第三局とか話題づくりの為に、TVメディアに受けるような人たちがとっかえひっかえ出てきていますが、本当に自分たちの社会を託すリーダーとしてふさわしいのか考える必要があります。

まずは、自分自身で大いに悩んで、政策で見るのか、政党で見るのか、個人の能力や資質で見るのか、自分の今の段階でとれる最大限の判断で、選ぶことが大切ではないでしょうか。

ありがとうございます。寺島先生の講演を聞いて、しっかり判断基準を見極めたいと思います。


 

11.22集合写真.JPG

最後に、全員で記念撮影をしました。寺島先生、ありがとうございました。

 

経済学部開設25周年特別企画 寺島実郎特別客員教授に聞く!【就活編】を、「大学通信帝塚山」第32号 特集ページに掲載しています。「大学通信帝塚山」第32号は、こちら

なお、経済学部のその他取組については、学部ページにて随時情報発信しています。