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2012年05月17日
寺島実郎特別客員教授による特別公開講座を開催しました

5月12日、本学特別客員教授の寺島実郎氏による公開講座「世界認識の転換点―我々は今、時代をどう見抜くのか」を、学園前キャンパスの学園講堂で開催しました。寺島特別客員教授は、会場の一般市民や教職員、学生たち約500人を前に、豊富なデータと的確な分析で縦横に世界を切り「日本復権には、重層的かつ逞しい構想力が欠かせない」と強調されました。

 

講演ではまず、過疎化と高齢化が進む中で東日本大震災に遭った東北の復興について、太平洋側から日本海にかけた東北圏一体で開発する「創造的復興」でなければならないと話されました。また、日本の貿易相手国のシェア状況を見ると、米国から中国を中心にした大中華圏に力点を移している大変化を再確認。日本は、こうしたアジアダイナミズムとの相関で物事に向き合うことが必要であると指摘されました。さらに、福島原発事故による「脱・原発」論議の中で日本のエネルギー問題のあり方については、最近原発の新設に転換した米国の原子力に対する考え方の変化を直視すると同時に、同国で石油開発以来の高揚感にわく「シェールガス開発」、今や米中で開発協力も始められている現実から、日本はエネルギー国家戦略を考える必要があると話されました。特に、いつの間にか世界の原子力産業の中核に躍り出た日本の技術力の保持が重要で、日本は原子力の平和利用だけに徹した技術基盤を持った先進国としてエネルギー供給を確保し、世界への発言力と貢献をする強靭な国家になる思考の回路を持つべきであると力説されました。

 

参加された方は、寺島特別客員教授の最新のデータに裏付けられた講義に引き込まれ、熱心にメモを取っていました。

寺島特別客員教授 特別公開講座の様子1

寺島特別客員教授 特別公開講座の様子2