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2017年10月26日|文学部ニュース
【日本文化学科】リレー講義「日本文化への多角的アプローチ」第2回(古代史)

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歴史や文学の多彩なジャンルにわたって日本文化を学習できる、という本学科の特色を活かしたリレー講義「特殊講義(日本文化への多角的アプローチ)」が開講しました。今年度の共通テーマは「食文化」です。

10月5日(木)第2回では、鷺森浩幸教授(古代史)が「古代の人びとは何を食べていたのか」について、木簡などの史料を使いながらアプローチしました。

学生たちは木簡「貢進物荷札」の写真を見て、何という魚がどこから送られているか、解読に取り組みました。鯖が越中国(福井県)、蛸が播磨国(兵庫県)から貢進されるなど、古代も現代と同じような環境で魚を食べていたことが知られます。

また、日本では肉食が禁じられていた印象があるが、奈良時代までは肉も食べていたことを説明し、『日本書紀』や『摂津国風土記』といった文献から、鹿や猪を狩り、鮮(なます)にしたり塩漬けにしたりして食していたことを読み解いていきました。

最後に課題として「なぜ人間は牛を食べてはいけないとされていたのか」に取り組みました。鷺森先生から「歴史では、ある事柄に対して、『なぜそういう事象が起こったのか?』と問いかけるのが大事。理由は一つではなく、いろいろな事情が重なり合っている場合が多い。複雑な事情を考えていくことが歴史として深い理解につながる」という指導があり、学生たちは「牛が生産において役に立っていたからだろうか」「牛を神聖視するような考え方があったのかもしれない」など、考察を深めました。