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2015年05月22日|文学部ニュース
【日本文化学科】京都国立博物館「桃山時代の狩野派」展を見学しました

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4月25日(土)、学外実習で、京都国立博物館の特別展「桃山時代の狩野派」を見学しました。学外実習は「本物体験型授業」で、一年生全員が履修しています。学生は、年間に約30回企画される学外実習から、自分で選んで参加できます。今回は杉崎貴英准教授(美術史)が担当しました。

桃山時代は、織田信長、豊臣秀吉といった人物が権勢をほこった時代。狩野派は、そうした天下人たちの意向を受けて活躍した絵師の集団です。今回の展覧会には、彼らの肖像画のほか、秀吉のおこなった花見のようすを大画面に描いた《吉野花見図屏風》(京都・細見美術館蔵)も出品されていました。この屏風のことは、4月初めの吉野合宿(新入生オリエンテーション)で、杉崎准教授が全員にカラーコピーを配って説明をしていました。その実物が、グッドタイミングで登場したのが今回の特別展だったのです。しかし、日本の絵画はとてもデリケートです。会期の前半だけ、4月26日(日)までの限定公開でした。このチャンスにぜひ本物を見に行こう!というのも、今回の見学の目的だったのです。

10時30分に現地集合。交通事情に慣れない新入生も多いのではという懸念もあったのですが、遠くは大阪府南部や和歌山県下からも、総勢18名が集いました。本館(明治古都館)の特別展を見学したあと、11時40分に構内で解散。その場所からは、ロダン《考える人》の背中が遠くに見えていました。「あれ、前から見てみない?」。そう言い合って駆け出していった、新入生たちの元気な姿が印象的です。

(1回生の感想から)

「いろいろな作品を見ることができてよかったです。狩野派の作品を見るのは初めてだったので、見ていてたのしかったです。《吉野花見図屏風》も本物には迫力があり、やはり本物はすごいなと思わされました。最後に展示されていた《八尾狐図》もめずらしく、とても印象にのこっています」

「豪華で迫力のある絵から質素で品のある物まで、様々なものがあると思いました。また、絵の依頼人も、多くの戦国時代から江戸時代の権力者がいるとわかりました」

「いろんな絵が描かれたふすまやびょうぶがあってすごいと思いました。描く人によって絵のタッチがちがうんだなと思いました。八尾のキツネが、かわいいと思いました」

「豊臣秀吉、小早川秀秋、淀殿、高台院の肖像画がよかった。現代にも残っていることに、豊臣家の権力を感じた。天下人ともなればやはり現代にも名残りが残るんだなあと思った。常設展の、上杉謙信、武田信玄、伊達政宗、織田信長といった、戦国の英雄の書状を生で見ることができたのもよかったです」

「博物館をこんなにじっくり見たのは初めてだったけど、すごく細かいところまで見たら、すごく丁寧に書かれていておもしろかったです。その時代の生活の様子も分かって、とくに「犬追物」の絵は初めてでびっくりしました。絵師や作品によって特徴がちがっていて、この人はこういうかき方なんだなとか、考えながら見るのも楽しかったです」

「大変貴重なものがたくさん見られて、絵をとおしてたくさんのことを知ることができたし、いろいろ興味をもつものばかりだった。《吉野花見図屏風》を見られたのは良かったと思う。教科書で見る画より、実際に見ると迫力があった。是非また来たいと思う。今日はかなりいい勉強になったし、いい経験になった!」

「同じ山水図というジャンルでも、描き手によって全然作品の雰囲気が違い、ビックリしました。洛中洛外図は有名だけど、それを見ることができてよかったです。思ったよりも迫力があり、少し気おされました。今回、この実習に参加することができてとてもよかったです」

「いろいろな作品を見ることができて、とてもよかったと思う。なかでも《源氏物語図屏風》(檀王法林寺蔵)が、僕が見たなかで一番こまかく、美しかったと思う。作品をいろいろと見たが、屏風に絵を書いたり、ふすまに絵を書いたりするという日本人の感性はとてもすばらしいと思った。合宿で行った吉野の《吉野花見図屏風》も見ることができて、とても良かったと思う。これからも、いろいろなものを見ることができたらと思う」

「狩野派の絵、すごくきれいでした。孝信さんの絵がいっぱいあった気がしました。絵師それぞれ木の書き方、顔の書き方が違くて、見てておもしろかったです!鼻をすごく大きく書いている人もいれば、手を小さく書いている人もいました。博物館に来て、こんなにじっくり見たのは初めてです!1時間じゃ足りませんでした。2017年の春の展覧会『海北友松』も見にきたいです!」

(上回生の感想から)

「よく晴れた日だったので、館内は混んでいました。外国の方も多かったです。入ってすぐの部屋には、狩野山楽が描いた《唐獅子図屏風》がありました。とても躍動感にあふれていて、今にもこちら側に飛び出してきそうでした。意外に思ったのは、《王会図屏風》など、中国の題材を描いたものが多かったことです。これまでに見た展覧会では、源氏物語や伊勢物語など、日本の古典文学にちなんだ作品が多い印象が強かったせいか、とても新鮮に感じました。新聞でとりあげられていた《八尾狐図》も、見ることができてよかったです。正直1時間では見終わらないような名品の数々でした。見終わった後、大学院生の先輩と作品について話したり、有意義な時間を過ごすことができました。解散後、常設展のほうも見に行ったのですが、特別展と関連する作品もあったので、より自分のなかに知識が増えていきました」