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2012年05月25日|文学部ニュース
【日本文化学科】学外実習で奈良公園を散策しました

 

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5月19日(土)、学外実習の「奈良公園散策」が行われました。学外実習は、帝塚山大学が遺跡などの多く残る奈良に立地している利点を生かした「本物体験型授業」で、一年生全員が履修しています。今回は、原則として履修者全員が参加することになっていました。

 

当日は晴天で、気持ちよく過ごせました。集合場所は興福寺五重塔前でした。例年とくらべて欠席者が少なく、一年生のほとんどが顔をそろえました。これだけの人数だと、全員では動けないので、基礎演習のクラスごとに教員が引率して、奈良公園の周辺を散策します。教員によって、それぞれコースが異なることになりました。そのうち二つのコースを紹介しましょう。

中谷克己教授(近代文学)、源城政好教授(日本中世史)、鷺森浩幸教授(日本古代史)のクラスは合同で興福寺と東大寺を見学しました。まず、最近リニューアルした興福寺の国宝館を見学しました。阿修羅像をはじめとする八部衆や、十大弟子像など、天平期を代表する仏像を間近にみることができました。学生たちがゆっくり時間をかけて見学していたのが印象に残りました。

その後、東大寺へ向かいました。テーマは「東大寺の大きさを実感する」です。これも最近、オープンした東大寺ミュージアムへ行き、三月堂の不空羂索観音像など、東大寺の貴重な文化財を見学しました。大仏殿前の手向山八幡宮の参道を登り、八幡宮から三月堂、二月堂へ向かいました。三月堂は修理のため拝観はできませんでしたが、堂自体は創建当初の姿を留めるものです。このあたりが東大寺の東の端で、そこからほぼ西北の角にあたる転害門をめざしました。途中、講堂跡を通った時には、学生たちはあたりに散らばっている瓦に興味をひかれたようでした。転害門も修復をうけているものの、創建当初のものです。さらに、西端に沿って南に向かい、中門跡・西大門跡を経て、東大寺の西南の角に着き、解散しました。ソフトクリームなどを食べつつ、ゆったりと回ったつもりでしたが、最後には、みんなの歩みも遅くなっていました。東大寺の大きさを足で実感したようです。

清水昭博准教授(考古学)のクラスは、東大寺と元興寺を見学しました。東大寺では大仏殿や二月堂、転害門など、主な建物のほかに、東塔や講堂の跡をめぐりました。東塔跡では散布している瓦片を拾い、奈良時代や鎌倉時代、江戸時代の瓦の判別法を学びました。また、講堂跡では柱を支えた大きな礎石(そせき)配置から大仏殿にも匹敵する巨大な講堂の規模を知ることができました。

元興寺は日本最初の本格寺院である飛鳥寺(明日香村)が平城京に移されてきた寺です。元興寺には1400年前、飛鳥寺の建設の際に造られた瓦が屋根に葺かれていますが、学生たちは今も現役で使用できる古代瓦の高度な技術に驚嘆した様子でした。瓦の研究を専門とする清水先生ならではの学外実習になりました。

興福寺

興福寺に集合していざ散策へ。

人力車にのる学生

人力車の体験をする学生も。