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2011年06月23日|文学部ニュース
英語コミュニケーション学科 授業紹介:Basics of Communication A (五十川敬子担当)

Basics of communication は一年生の必修科目で、週に2回授業があります。このクラスの目標は、英語圏の文化的背景に親しみながら、英語コミュニケーションに不可欠な基礎的な語彙や表現法を獲得することです。このクラスの人数は18人で、向上心あふれる受講生が多く、互いに協力して努力していこうという前向きな姿勢が見られます。  

毎回の授業のはじめには、ウォームアップとしてQuick Response Gameをします。これは、3分間で、決められた質問をできるだけ多くのクラスメートに質問し、答えるというゲームです。学生は、教室内を立って自由に歩いてかまいません。その日の質問は1つか2つで、予め決められています。例えば、“How far is your hometown from here?”や “What do you like about your school?”, “Would you get married someday?” などといった質問です。中には、3分の間に10人以上のクラスメートに質問し、答える者もいます。3分間という短い時間ですが、みな集中して活発に英語でやりとりをしています。

 また、受講生は全員、前期に2回、英語で1分間スピーチをすることになっています。自由なトピックで各自が準備し、毎週火曜日に3人ずつ、教卓の前に立って英語でスピーチをします。場数を踏むことで、人前で英語を話すことに慣れてきているのがよくわかります。スピーチが終わると、クラスメートと教師からコメントシートを受け取ります。 

次に、15分間程度、スティック・フィギュア(簡単な絵)を英語で描写する練習をします。まず自分でどう表現すべきか考え、次にCDの音声を聞き、ディクテーションします。黒板に書かれた文と自分で書いた文を照らし合わせ、ペアで練習します。前期の半ばまでに、60枚の絵の説明を英語で言えるようになりました。 

そして、メインの活動です。日によって、リーディング中心だったり、リスニングに重点を置かれていたりしますが、90分の授業で、受講生が「読む・聞く・話す・書く」のすべての活動をするように構成されています。 

 この日の活動は、ディスカッションでした。まず、受講生は、英語の読み物を数分間、黙読します。次に、教師の質問に答えることで、内容のポイントをおさえます。この日に読んだストーリーは、地図に載っていない無人島に6人の人間が漂着し、一人だけが飛行機で救助されることになったというものでした。6人は、妊娠3カ月の女性・男子高校生・高名な医者・60代の病人・中年の僧・有名な政治家です。ディスカッションのトピックは、「6人の中から誰を救うべきか」でした。

まず、各自で6人をランク付けします。そして、4~5人のグループに分かれます。ディスカッションをする前にプリントが配られ、「同意する」時や「反対意見を言う」時、「理由を尋ねる」時などにどんな英語表現を使えばよいのかを皆で学びました。 

次にグループ内で、ディスカッションの際の役割を決めます。facilitator(進行係)、secretary(記録係)、reporter(報告係)、English supporter(英語おたすけ係)です。そして、いよいよディスカッション開始です。

Facilitatorの進行に従って、自分の意見をグループメンバーに発表します。意見を言う時は、必ず理由も説明することが大切です。グループメンバーの意見にうなずく姿が見られたり、笑いが起きたり、他のメンバーに説得されたりして、なんとか、どのグループも時間内に意見がまとまりました。そして、reporterが代表してグループの意見を発表しました。

最後に、受講生は自分の席に戻り、各自が自分の意見とその理由を英語でまとめ、提出しました。 

このように、ペアワークやグループワークが多く取り入れられています。この授業で担当者が心がけていることは、Learner-centered(学習者中心)であることと、学習者の発話の機会を多くすること、そして、4技能が統合された授業をすることです。