「かごめ、かごめ」というわらべ唄、よく聞いてみると不気味ではありませんか。「かごの中の鳥は、いついつ出やる」と問いかけ「夜明けの晩に(!?)鶴と亀がすべった」と答えるのです。「鶴と亀」というおめでたいとされるものが「すべった」といい、そして「後ろの正面(!?)だーれ?」とまた問いかけてくる。
この恐ろしさ、不気味さは「通りゃんせ」「花いちもんめ」などにも共通しています。子どもは怖がりながらも怖いものに魅かれているのです。一方で、大人が子どものために創作した唄のほとんどは、わらべ唄とは対照的です。「チューリップ」は「どの花見てもきれい」で、「虫の声」は「ああ、おもしろい虫の声」となっています。大人から見て描いた子どもの世界という側面が強いのです。
この講義では、学生自身が創り出して音楽や遊びのおもしろさの秘密を解き明かすことから始め、よりいっそうおもしろく刺激的な遊び唄を創作します。そのような唄や遊びこそが、芸術やコミュニケーションの基礎を育てていくものなのです。






