帝塚山大学は1964年4月、「教養学部教養学科」の1学部1学科をもって女子教育を行う単科大学として開学しました。広い国際的視野のうえに、日本人としての深い自覚と高い識見を持ち、社会の要請に応え得る教養と想像力を備えた人材育成を目的とした学部です。
 当時、教養学部を持つ大学は、東京大学をはじめとするごくわずかの大学を数えるだけでした。開学当初より帝塚山大学への期待は大きく、素晴らしい教授陣とあいまって「女子教育の帝塚山」の名声を博することとなりました。
 その教養学部も1987年4月には、国際社会で活躍できる経済人の育成を目指し、実学教育を行う男女共学制の経済学部の設置と軌を一にし、男女共学へと移行しました。  時あたかもバブル経済期、入学志願者も男女共学を境に爆発的増加を見るに至りました。
 21世紀を間近に控えた1990年代の10年間は、私立大学を囲む環境の大転換期でした。わが国の18歳人口は1992年の205万人をピークに減少に転じ、2000年は151万人、2008年には124万人とピーク時の60%にまで減少すると予測される少子化現象が顕在化し、いわゆる「私学冬の時代」を迎えることとなりました。
 
 この環境の変化に対応すべく、1997年4月に法政策学部、1998年4月に経営情報学部を設置し、その翌年4月には教養学部の人文科学部への改組転換を行いました。これをもって、帝塚山大学は総合大学への道を歩み始めました。
 この歩みは2004年4月に至り、さらに加速されました。一つは、1961年以来40数年に渡り女子教育に専念してきた短期大学の募集停止を行い、21世紀の豊かな食生活と居住空間を提案できる専門家育成を図る4年制の現代生活学部の設置、二つ目は人文科学部人間文化学科を改組転換し、心のケアを通し質の高い暮らしをサポートできる人材育成を目的とする心理福祉学部の設置です。これらの2学部は、高齢社会を迎えた日本の現状を踏まえ、豊かで質の高い生活を送るうえで欠かすことができない心の問題、食の問題、住の問題を真正面から取り組む専門家を育成するという点で、現代社会のニーズに適応した学部であると大学関係者一同自負しているところです。
 開学40年、1学部1学科、入学定員150人でスタートした本学は、不惑の年を迎えて6学部9学科、3研究科、入学定員1320人を擁する総合大学へと大きく羽ばたきました。
 本学は、開学当初より一貫して「個性の尊重」を教育理念としてきましたが、さらにこれを深め、学生一人ひとりが持つダイヤモンドのように輝く潜在能力をしっかりと磨き、キラキラと光る人材に育つよう教職員一同、努力を続ける所存です。